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風俗店の割引イベントで利益を見失わない|CYENで料金とバックを確認する

風俗店の割引イベントで利益を見失わない|CYENで料金とバックを確認する

風俗店の割引イベントで利益を見失わない|CYENで料金とバックを確認する のアイキャッチ

「平日の昼だけ2,000円引き」。そんなイベントを打つと、電話は増えます。予約ボードも埋まり、受付は一日中動きっぱなしになります。ところが営業日を締めてみると、忙しかった割に手元に残っていない。風俗店の割引イベントでいちばん起きやすいのが、この「動いたのに利益が見えない」という状態です。

この記事では、割引をCYENのどこに入力し、イベントが終わったあとに何と何を突き合わせれば利益が残ったかを判断できるのかを、手順として整理します。扱うのは特別な分析機能ではなく、風俗店の受注と日報にたまっていく数字の読み方と、店舗側で決めておく入力ルールです。

割引イベントの収支が見えなくなる理由

値引きが受注に残らないと、あとから追えない

電話口で「今日は2,000円引きです」と伝え、精算のときも口頭で処理する。受注には定価のままの金額が入っている。この形で一日を終えると、現金の実数と記録上の売上がずれます。しかも、どの受注にいくら引いたのかは誰の記憶にも正確には残っていません。ずれた金額を翌日に復元しようとしても、手がかりがないまま時間だけが溶けていきます。

売上が伸びても利益が伸びるとは限らない

件数が増えれば売上総額は伸びます。ただし風俗店の売上は、件数が増えればキャストへのバックも同じだけ増える構造です。値引きが削るのは1件あたりの売上だけで、バックの側は削りません。つまり1件増えるたびに、店舗に残る割合は薄くなっていきます。この関係を数字で見ないまま「忙しかったから成功」と判断すると、翌月も同じ条件で続けてしまいます。売上とバックの関係をひととおり押さえたい場合は、売上管理の全体像をまとめたガイドも合わせて読んでください。

割引はどこに入力し、どこに反映されるのか

受注フォームの金額欄には、追加料金やポイント利用と並んで「割引料金」があります。ここに入れた金額は、その受注の金額内訳に1行として残り、総額から差し引かれます。

受注フォームの金額内訳。割引料金の入力欄に2000と入れた状態で、基本料金12,000円・指名料金1,000円・割引料金2,000円が並び、総額が11,000円と表示されている
割引料金に入れた金額は内訳に1行として残り、総額に反映される

内訳は基本料金、延長料金、指名料金、交通費、オプション料金、ポイント利用、追加料金、割引料金の順に並び、最後に総額が出ます。12,000円の60分コースに指名料金1,000円が付いた受注にイベントの2,000円引きを入れると、総額は11,000円になります。総額は、基本料金に指名料金・交通費・オプション・延長・追加料金を足し、割引料金とポイント利用を引いた金額で、0円を下回ることはありません。

割引は受注1件ずつ入れる

キャンペーンを登録しておけば対象受注へ自動で適用される、という仕組みではありません。割引は受注を作るときに金額を入れる運用になります。手間に見えますが、1件ずつ入れるからこそ、イベント対象だった受注とそうでない受注を後から分けられます。定価のまま残っている受注があれば、それは値引きの入力漏れか、イベントを使わなかったお客様かのどちらかだと絞り込めます。

割引を入れてもバックは減らない

キャストへのバックは、接客開始の時点で、そのキャストのバックランクとコース・分数の組み合わせに対して登録されている金額が受注へ記録されます。受注の総額ではなくバック設定の表を見て決まるため、割引料金をいくら入れてもバック額は動きません。値引き分はそのまま店舗の取り分から出ていく、という形です。バックの決まり方そのものはバックランクごとの自動計算の記事で詳しく扱っています。

当日のバック合計から店舗の取り分を出す

バック管理で営業日を指定すると、その日のバックが1枚にまとまります。コースバック・指名バック・オプションバック・延長バックと調整金が項目別に並び、最後に反映後合計が出ます。集計に入るのは接客中と完了の受注です。

バック日報の日報ヘッダ。対象営業日と対象件数3件、コースバック合計21,000円、指名バック合計3,000円、調整金合計0円、反映後合計24,000円が並んでいる
営業日を指定すると、その日のバックが項目別に合計される

ここで出した合計を売上総額から引くと、その営業日に店舗へ残った金額が分かります。たとえば2,000円引きを3件に適用した日の売上総額が37,000円で、バックの反映後合計が24,000円なら、店舗の取り分は13,000円です。同じ3件を定価で受けていれば売上総額は43,000円になり、バックは24,000円のまま変わらないので、取り分は19,000円でした。差の6,000円は、まさに配った値引きの総額です。

この引き算を当日のうちにやっておくと、「忙しさの手応え」と「残った金額」を別々に評価できます。件数が増えて取り分も増えているなら続ける価値があり、件数だけ増えて取り分が横ばいなら、値引き幅か対象時間帯を見直す段階だと判断できます。

イベントの前後で照合する手順

実施前に決めるのは、値引き額と対象の条件、そして入力の担当です。実施後に見るのは、次の5つです。

  • 売上管理で期間を指定し、イベント日と通常日の売上総額を日別集計で並べる(完了した受注だけが対象)
  • バック管理で同じ営業日を開き、反映後合計を控える
  • 売上総額から反映後合計を引き、その日の店舗の取り分を出す
  • 日報に経費とその他収入を入れて、営業収支まで出す
  • 受注のCSVを出力し、「割引料金」の列を合計して配った値引きの総額を確かめる

日別に売上が並ぶので、イベント日と前後の通常日を同じ画面で見比べられます。曜日や出勤人数が違えば単純比較はできませんが、出勤枠がほぼ同じ日どうしを選べば、値引きが件数を押し上げたのか、単価だけ下げたのかは読み取れます。毎日の数字をその日のうちに締めていく進め方は、日報で当日の売上と収支を見る記事にまとめてあります。

店舗の取り分と最終的な利益は分けて見る

日報の営業収支は、売上総額からバックと経費を引き、その他収入を足した金額です。家賃や広告費のように経費欄へ入れていないものは含まれません。イベント単体の良し悪しを見るときは、まず売上総額からバック合計を引いた店舗の取り分で比べ、そのうえで告知にかけた費用を差し引いて判断すると、数字の意味を取り違えずに済みます。利益という言葉を店内で使うときに、どちらを指しているのかを先にそろえておくと話が早くなります。

イベント前後で運用がどう変わるか

観点口頭と手書きで回していたとき受注へ入力をそろえたあと
値引きの記録伝票の端書きと記憶に残る受注ごとに割引料金として残る
当日の売上締めてから集計する完了した時点で売上管理に積み上がる
バックの把握月末にまとめて計算する営業日ごとに合計が出る
店舗の取り分月次でしか分からない当日に売上総額からバック合計を引いて出せる
続けるかの判断忙しさの印象で決まる値引き総額と取り分の増減で決められる

店舗側で決めておくこと

仕組みの側で自動化できるのは計算と集計までです。入力が抜ければ数字は揃いません。風俗店の受付は電話と来店が重なる時間帯ほど手が回らなくなるので、イベントを始める前に次の点を決めて共有しておきます。

  • 割引を適用してよい人。受付全員の判断でよいのか、店長の承認を挟むのか
  • 入力のタイミング。受注を作るその場で入れる、を原則にする
  • 値引き額の上限と、ポイント利用を重ねてよいかどうか
  • 照合する時刻と担当。翌営業日の開店前に、前日の売上とバックを突き合わせる
  • 営業日をロックする日。ロック後は受注を編集できないため、照合を先に済ませる

締めの作業をイベント月だけ特別扱いにすると、かえって抜けが出ます。普段から日次で締めていれば、イベントの日も同じ手順で処理できます。締め作業を分散させる考え方は、月末の締め作業を軽くする記事で扱っています。

よくある質問

割引を入れるとキャストのバックも減りますか

減りません。バックはバックランクとコース・分数の設定から決まるため、割引料金は計算に入りません。値引き分は店舗の取り分から出る形になります。イベントに合わせてバックの側も動かしたい場合は、バック管理の調整金で加算・減算を個別に登録します。

イベントで配った値引きの合計はどこで分かりますか

受注のCSV出力に「割引料金」の列があります。期間を指定して出力し、その列を合計すると値引きの総額が出ます。同じ行に合計金額の列も並ぶので、割引前後の差を1つの表で追えます。

割引の入力を忘れた受注は後から直せますか

その営業日がロックされていなければ、受注の編集画面で割引料金を入れ直せます。ロック済みの営業日は受注を編集できないため、照合をロックより前に済ませる段取りにしておくと安全です。ロック後に金額を動かす必要が出た場合は、バック側なら調整金、売上側なら日報の備考で経緯を残す運用にします。

割引を入れた受注とバック合計を、実際の画面で見比べてみませんか

デモ環境では、割引料金を入れた受注を作って総額の変わり方を見たあと、同じ営業日のバック合計まで続けて確認できます。自店の値引き幅を当てはめると、取り分がどれだけ動くかがその場で分かります。

Hideo Shimakawa
Hideo Shimakawa 58 記事

ウインズ合同会社 代表社員。風俗業界歴10年。店舗スタッフとして業界に入り、店長を経てオーナーまで経験しました。デリバリーヘルス、風俗エステ、メンズエステの3業態を実際に開業し、風営法の届出書類も自分で作成してきました。受付の電話を取り、キャストのシフトを組み、ドライバーを回し、月末の締めをやってきた立場から、店舗運営システム「彩艶 CYEN」を開発しています。現場で困ったことしか作っていません。