メインコンテンツへスキップ

風俗店の管理システム導入ガイド|費用・初期設定・乗り換えの実際

風俗店の管理システム導入ガイド|費用・初期設定・乗り換えの実際

風俗店の管理システム導入ガイドの記事のアイキャッチ。濃紺のデスクに置かれたノートパソコンと記事タイトル

「管理システムを入れたい」と思って何社かに問い合わせたものの、返ってきた見積もりが一式いくらの表示で、何にいくら払っているのかが分からない。月額の他に店舗追加料金やアプリ利用料が並んでいて、総額が読めない。結局、判断を先送りにしたまま今月も紙とExcelで回している——風俗店の管理システム導入で最も多く止まるのは、機能の比較ではなく費用の見え方です。

この記事では、風俗店が管理システムを導入するときの費用の構成、初期設定で店舗側が決めること、そして既存システムからの乗り換えで実際に何が起きるかを順に説明します。導入コストが月に何件の受注で回収できるのかを、自店の数字で計算できるところまで持っていくのが目的です。

風俗店の管理システムで費用が判断できなくなる理由

総額が見えるのが契約の直前になる

店舗向けのシステムは、基本料金、店舗追加料金、キャスト用アプリの利用料、会員サイトの利用料、ホームページの制作費と、項目が細かく分かれていることがあります。ひとつひとつは小さく見えても、全部足すと想定の倍になっていることは珍しくありません。しかも積み上げの全体像が出るのは見積もり段階なので、比較検討の入口では総額が分からないまま話が進みます。

費用を判断するときにまず聞くべきなのは、機能の数ではありません。「月にいくら払えば、どこまで使えるのか」を一枚で説明してもらえるかどうかです。ここが曖昧なまま契約すると、後から機能を足すたびに月額が動きます。

今かかっている見えない費用が計算に入っていない

もうひとつの理由は、比較の相手が「0円」になっていることです。紙の予約表もホワイトボードも、直接の支払いは発生しません。しかし受付が電話しながら手書きで転記する時間、締め日に売上を集計し直す時間、退職した担当者しか分からない作業を引き継ぐ時間は、人件費として毎月出ていきます。この部分は紙・Excel・LINEに分かれた店舗管理の見えないコストで詳しく扱っています。

管理システムの費用を考えるときは、「支払いが増える」ではなく「今出ている時間コストと入れ替える」と捉えたほうが、判断の軸がぶれません。

CYENの費用構成と月額に含まれる範囲

CYENは、初期費用と月額利用料だけの構成で金額を公開しています。店舗数やキャスト数による従量課金、機能ごとのオプション料金はありません。

項目金額(税込)内容
システム構築費48,000円WordPressサイトの構築とシステムの設置
設定サポート38,000円コース・料金・キャストなど初期設定の代行
初期費用の合計86,000円導入時のみ
月額利用料48,000円下記の機能すべてを含む

月額に含まれるもの

月額利用料には、店舗ホームページと店内の管理機能が両方入っています。サイトを別業者に発注して、システムを別途契約する形にはなりません。

  • 店舗ホームページ(WordPressで構築し、専用テーマとデザインテーマを同梱)
  • 受付・顧客管理と、電話番号からの履歴呼び出し
  • 予約ボードによるキャストの空き状況とルームのタイムライン管理
  • キャスト管理、シフト管理、キャスト専用アプリ
  • 送迎アサインとドライバー向け画面
  • 売上・バック計算と日報、月報、CSV出力
  • 会員サイト、Web予約、ポイント制度、メッセージ機能
  • AI予約チャットと、キャストの緊急通報(SOS)

最低契約期間はなく、解約は前月20日までの申し出で受け付けています。長期契約で縛る前提の料金ではないため、合わなければ止められるという前提で導入を判断できます。

導入費用は月に何件の受注で回収できるか

費用対効果を「業務が楽になる」で語ると判断できません。月額48,000円を、自店の受注1件あたりの店舗粗利で割るだけで、回収に必要な件数が出ます。店舗粗利は、受注の売上からキャストのバックを引いた金額です。

計算の手順

  1. 直近1か月の完了受注の売上合計から、バック合計を引いて店舗粗利を出す
  2. 店舗粗利を完了件数で割り、1件あたりの店舗粗利を出す
  3. 48,000円を1件あたりの店舗粗利で割る

3で出た数字が、月額を回収するために増えるべき受注件数です。自店の数字を当てはめる前に、目安として計算例を並べます。

1件あたりの店舗粗利月額回収に必要な件数1日あたり(30日営業)
3,000円16件約0.5件
5,000円10件約0.3件
8,000円6件約0.2件

これは「1日1件も増えない範囲」です。取りこぼしていた深夜のWeb予約が月に数件成立する、ダブルブッキングによるキャンセルが月に数件減る、そのどちらか片方でも届く水準になります。初期費用86,000円を含めた初年度の総額は662,000円で、月あたりに直すと約55,000円です。回収件数の計算を初年度で見るなら、この金額で割り直してください。

件数以外に戻ってくる時間

受注件数だけが効果ではありません。締め作業の集計、キャストへのバック計算、会計ソフトへ渡す数字づくりは、手作業だと月末に集中します。これが日次で積み上がる形になると、月末にまとめて発生していた数時間がなくなります。時給換算した金額を月額と比べると、件数での回収とは別の回収経路が見えます。

初期設定で決めることと、店舗側の作業量

導入の流れは4段階です。無料相談で現在の運用と要望を確認し、新規サイトか既存サイトかを踏まえて構成と移行を設計し、WordPressサイトの構築とシステムの設定を行い、動作を見てから運用を開始します。このうち店舗側の作業は、3番目までの情報提供が中心です。設定そのものは設定サポートの範囲で代行します。

店舗が決めておく情報

店舗設定の画面は、コース設定、オプション設定、独自プロフィール追加、延長設定、エリア設定、ホテル設定、ルーム設定、指名料金設定、バック設定、店舗設定、カード表示項目の11タブに分かれています。導入初日に必要なのは、このうち料金と営業の骨格にあたる部分です。

管理画面のコース一覧。60分コース12,000円、90分コース16,000円、120分コース20,000円が基本料金・バック・所要時間・表示順の列とともに並んでいる
コース設定。基本料金とバック、所要時間を登録すると、受注フォームの自動計算にも公開サイトの料金表にも同じ値が渡る
  • コースと基本料金、所要時間、コースごとのバック
  • 指名料金、オプション、延長料金
  • エリアと交通費、ホテルやルームの一覧
  • 営業時間と、1営業日の区切り
  • キャストのプロフィールと、対応できるコース
  • スタッフのアカウントと、画面ごとの操作権限

ここで決めた料金は1か所で管理され、受注フォームの自動計算、公開サイトの料金表、バック計算のすべてが同じ値を参照します。改定のたびに何か所も直す運用には戻りません。スタッフの権限設定についてはスタッフ権限管理と業務標準化の設計で、担当者が替わっても業務が止まらない組み方をまとめています。

乗り換えで実際に起きること

既存のデータを持ち込む

他社システムやExcelで管理している顧客・キャストのデータは、取り込み作業を当社が行います。店舗側で変換フォーマットを整えたり、追加費用が発生したりはしません。渡していただくのは、現在使っているファイルや出力データです。

既にWordPressでホームページを運用している場合は、テーマと機能、サーバー環境を見たうえで、移植と統合の方針を提案します。作り直しになるか、いまのサイトを活かせるかは環境によって変わるため、ここは相談の段階で切り分けます。

入れたデータを後から出せるか

乗り換えを検討している店舗ほど、次に気にするべきなのは出口です。売上は期間を指定してCSVで出力でき、会計ソフトへそのまま渡せます。受注詳細も、削除の前にCSVへ書き出す導線が用意されています。詳しい出力範囲は売上CSVを会計ソフトへ渡す運用で説明しています。

データ整理画面。日次売上集計38件と顧客×キャスト利用履歴106件の集計状態、集計を再構築するボタン、保持期間3カ月の削除候補として基準日2026-06-29より前の件数が並んでいる
データ整理の画面。受注詳細の保持期間は3カ月で、削除候補はCSV出力を経てから削除する流れになっている

受注詳細の保持期間は3カ月です。基準日より古い受注は削除候補として件数と金額が表示され、CSVへ出力してからでないと削除できません。一方で日次売上集計と顧客の利用履歴は集計として残り、受注から作り直すこともできます。データが増えても画面が重くならず、過去の売上は集計として参照できる、という設計です。

導入後の運用と保守にかかる手間

運用を始めたあと、店舗側でサーバーやデータベースの面倒を見る必要はありません。日次のクリーンアップは自動処理として動き、CTI履歴、会員アクセスログ、メッセージ、会員の予約希望、送迎割当、出勤申請、緊急通報の古いデータを整理します。

システム診断画面。エラー0件、注意0件、確認項目75件のカードと、プラグインバージョン・WordPress・PHP・MySQL・タイムゾーンの環境情報、7件の日次クリーンアップがすべてOKで次回実行時刻とともに並んでいる
システム診断。環境と自動処理の状態を75項目まとめて点検でき、問題があればエラーや注意として件数に出る

システム診断の画面では、環境情報、データベース、自動処理、会員ページやキャストページの設置状況などを合わせて75項目点検します。何かおかしいと感じたときは、まずこの画面を開けば、問題がある項目がエラーや注意として件数に出ます。サポートへ連絡するときも、この画面の内容がそのまま状況の説明になります。

WordPressを基盤にしているため、本体とプラグインの更新、バックアップ、セキュリティ対応も運用に含まれます。店舗側で毎月やることは、キャストの入れ替えや料金改定といった、業務そのものの更新だけです。

契約前に確かめておきたい4点

他社と比較するときに、資料やデモだけでは差が出にくい箇所があります。費用の話と同時に、次の4点は具体的な動きで確かめておくと後悔しません。

確認ポイント見るべきこと
Web予約送信後にスタッフの電話確認が必須か、当日分もWebで完結するか
AIチャット固定文の案内か、実際の出勤と料金を参照して答えるか
キャストの安全対策口頭の取り決めか、ワンタップの緊急通報が仕組みとしてあるか
料金総額が一枚で分かるか、機能ごとに積み上がっていくか

機能の網羅性よりも、この4点のほうが日々の業務時間に直結します。システム全体の選び方は風俗店の管理システム完全ガイドで、導入前に決めておくべき項目から整理しています。

よくある質問

風俗店の管理システムの費用は結局いくらかかりますか

初期費用が86,000円(税込)、月額利用料が48,000円(税込)です。内訳はシステム構築費48,000円と設定サポート38,000円で、月額にはホームページから会員サイト、AIチャットまで含まれます。店舗数やキャスト数による追加料金、機能ごとのオプション料金はありません。オリジナルデザインを希望する場合だけ別途相談になります。

導入までにどのくらい時間がかかりますか

相談、構成と移行の設計、サイト構築と設定、動作の確認という4段階で進みます。期間は、新規サイトか既存サイトの統合か、移行するデータの量によって変わります。店舗側の作業は、コースや料金、キャストの情報を渡すところが中心で、設定作業そのものは代行します。

今使っているシステムのデータは移せますか

顧客とキャストのデータは、既存システムやExcelからの取り込みを当社が無償で行います。逆に、運用を始めたあとのデータを外に出すこともできます。売上は期間指定でCSV出力でき、受注詳細も削除の前にCSVへ書き出す流れになっています。

合わなかった場合に途中でやめられますか

最低契約期間はありません。解約は前月20日までに申し出ていただければ受け付けます。長期契約を前提にした割引や違約金の設定がないため、まず使ってみて判断する形が取れます。

自店の受注件数で、回収ラインを一緒に計算します

料金の内訳と含まれる機能は導入・料金ページに公開しています。現在の管理方法と受注件数をお知らせいただければ、乗り換えの手順と回収の目安をお伝えします。

Hideo Shimakawa
Hideo Shimakawa 58 記事

ウインズ合同会社 代表社員。風俗業界歴10年。店舗スタッフとして業界に入り、店長を経てオーナーまで経験しました。デリバリーヘルス、風俗エステ、メンズエステの3業態を実際に開業し、風営法の届出書類も自分で作成してきました。受付の電話を取り、キャストのシフトを組み、ドライバーを回し、月末の締めをやってきた立場から、店舗運営システム「彩艶 CYEN」を開発しています。現場で困ったことしか作っていません。