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キャストのバックを自動計算する|バックランクと内訳の可視化

キャストのバックを自動計算する|バックランクと内訳の可視化

キャストのバックを自動計算する仕組みを紹介する記事のアイキャッチ。夜のオフィスでノートパソコンに向かう女性スタッフ

営業が終わって、キャストが上がる前に報酬を渡す。そのために、コース料金の表とキャストのランク表を見比べながら、電卓を叩く。指名が付いた分を足し、オプションを足し、延長があればさらに足す。人数が多い日は、この作業だけで30分以上かかります。しかも急いで計算した日ほど、後から金額が合いません。

この記事では、キャストのバックを自動計算に任せる仕組みと、計算結果の内訳をどう見せるかを扱います。金額を出す速さより、「なぜこの金額なのか」をその場で説明できる状態を作ることが目的です。

手計算が合わなくなるのは、掛け合わせが増えたとき

条件が4つ重なると暗算では追えない

バックの金額を決める条件は、たいてい4つ以上あります。誰が接客したか、どのコースか、何分か、指名はどの種別か。ここにオプションと延長が加わると、組み合わせは一気に増えます。コースが3種類、ランクが3段階あるだけで9通り、指名の種別を掛ければ27通りです。

この規模を毎日、閉店後の疲れた頭で処理するのは無理があります。しかも間違いは「金額が大きすぎる」方向ではなく、たいてい「足し忘れ」の方向に出ます。オプションの500円、延長の分。小さい額なので当日は気づかれず、月が変わってから指摘されます。

説明できない金額は、そのまま不信になる

金額そのものより問題なのは、根拠を出せないことです。「先月の同じコースと違う」と聞かれて、伝票を探すところから始めなければならない。探しているあいだ、相手は待たされます。その時間が積み重なると、金額が正しかったかどうかとは別に、店への信用が減っていきます。

  • コース料金表とランク表を毎回突き合わせている
  • オプションと延長の足し忘れが後から出てくる
  • 金額の根拠を聞かれると伝票をさかのぼることになる
  • 計算する人が変わると金額も変わる

バックランクを一度決めれば、あとは自動計算に任せられる

CYENでは、金額を毎回計算するのではなく、金額表をあらかじめ登録しておく方式をとっています。準備は2段階です。ランクごとの金額表を作り、キャストにランクを割り当てる。これだけで、以降の受注は自動計算に乗ります。バックが売上や日報、月次決算とどうつながるかは風俗店の売上管理システム完全ガイドで全体像をまとめています。

ランクとコースと分数の組み合わせで金額表を作る

店舗設定のバック設定タブで、ランク・コース・分数・バック金額の4つを1行として登録します。ランクは数字で、段階の数は店舗が決められます。同じ90分でもコースが違えば別の行になるため、コース体系が複雑な店舗でも表現できます。

率ではなく金額で持つのが特徴です。「売上の何パーセント」で決めると、指名料や交通費を含めるかどうかで解釈が割れます。金額表なら、どの行が適用されたかが一意に決まります。

店舗設定のバック設定タブ。ランク・コース・分数・バック金額の4列でバック設定一覧が表示されている
バック設定は、ランクとコースと分数の組み合わせごとに金額を1行で登録する

キャスト側は、キャスト設定の編集画面でバックランクの数字を入れるだけです。ランクを上げる約束をしたら、その日に数字を変えれば以降の受注から新しい単価が適用されます。

金額は接客開始の時点で受注に焼き付く

自動計算が走るのは、締めのときではありません。その受注が接客開始になった時点で、キャストのランクとコース、分数から金額表の該当行が引かれ、金額が受注データそのものに書き込まれます。

この「焼き付ける」動きが、あとで効いてきます。翌月に金額表を改定しても、先月の受注に入っている金額は動きません。過去の支払いが後から変わらないので、一度説明した金額をもう一度説明し直す必要がなくなります。

コース・指名・オプション・延長の内訳がすべて残る

バック日報には、キャストごとに受注1件ずつの明細が並びます。予約時刻、コース名、分数に続いて、コースバック・指名バック・オプションバック・延長バックが別々の列で表示され、その右に合計と状態が出ます。

合計だけを出さずに4つの列を残しているのは、キャストへの説明をこの画面のままで済ませるためです。「この日の1件目は90分で、指名が付いたので2,000円足されている」と、画面を指しながら話せます。伝票を探す時間がそのまま消えます。

バック日報の明細画面。キャストごとに受注1件ずつ、コースバック・指名バック・オプションバック・延長バック・合計・状態が並んでいる
受注1件ごとに内訳が残るため、金額の内訳をその場で示せる

指名バックの金額は、指名料金設定で種別ごとに決めます。フリーと本指名で差を付ける運用にも、指名料は取るがバックは付けない運用にも合わせられます。店舗全体の数字としてどう積み上がるかは、日報で現金・クレジット・収支をどう読むかとあわせて見ると分かりやすくなります。

例外は調整金として、理由ごと記録に残す

現場には、金額表だけでは片づかない日があります。遅刻の控除、キャンペーンの上乗せ、備品の弁済、送迎の実費。こうした例外は、営業日とキャストを指定して加算・減算し、備考に理由を書いて残します。

調整金を入れると、日報ヘッダの反映後合計にその分まで含まれた金額が出ます。自動計算の結果と、人が判断して足し引きした分が、同じ画面で分かれたまま合算されるので、支払う額と理由が1か所にそろいます。口約束で処理していた分を記録に変えられるのが、この機能のいちばんの意味です。

観点手計算のとき自動計算に任せたとき
計算するタイミング営業後にまとめて接客開始の時点で1件ずつ
金額の根拠担当者の記憶と伝票ランク・コース・分数の該当行
内訳合計額だけが残るコース・指名・オプション・延長を別々に保存
例外の扱い口頭で伝えて終わる調整金として備考付きで記録
過去分の再計算設定を変えると合わなくなる受注に焼き付いた金額は動かない

支払う前に気づける警告がある

自動計算は、条件がそろわないと金額を出せません。キャストにランクが未設定だったり、そのコースと分数の行が金額表にまだ無かったりすると、金額は0円のままになります。

バック日報は、集計対象の中に0円の案件があるとき、その件数を警告として表示します。設定漏れを、支払ってしまう前に見つけられます。逆に、金額は入っているのに集計対象の状態になっていない案件がある場合も、件数が別枠で出ます。どちらも「気づかないまま締めてしまう」ことを防ぐための表示です。

集計に含まれるのは接客中と完了の受注だけです。キャンセルや予約のままの受注が混ざって金額がふくらむことはありません。日々の状況を離れた場所から見るなら、店長ダッシュボードで売上をリアルタイムに把握する仕組みも合わせて使えます。

よくある質問

バック率で設定することはできますか

ランク・コース・分数の組み合わせごとに金額で登録する方式です。率での指定は持っていません。率で運用している店舗の場合は、いま使っている料金表に率を掛けた結果を金額として登録すれば、同じ支払額を再現できます。金額で持つぶん、どの行が使われたかが後から一意にたどれます。

ランクを途中で変えたら過去の支払いはどうなりますか

変わりません。金額は接客開始の時点で受注に書き込まれているため、あとからランクや金額表を変えても過去の受注の金額は動きません。新しい単価が効くのは、変更したあとに接客開始になる受注からです。

コースが増えたときは何を登録しますか

そのコースについて、使っているランクの数だけ行を追加します。ランクが3段階あって新しいコースを1つ足すなら3行です。登録が漏れると該当行が見つからず金額が0円になりますが、その日のバック日報に警告として件数が出るので、締める前に気づけます。

キャストごとの月の合計はどこで見られますか

バック日報が営業日ごとの集計なのに対し、キャスト月次レポートでは月単位のキャスト別集計を確認できます。総売上と総バックのほか、稼働日数や時間あたりの数字も並ぶので、支払額だけでなく生産性の面からも見られます。

自店のバック体系がそのまま載るか、確かめてください

ランクの段階数、コース構成、指名の扱い。どこまで再現できるかは、実際の設定画面を触るのがいちばん早く分かります。デモ環境では、バック設定から日報の明細までひと続きで確認できます。

Hideo Shimakawa
Hideo Shimakawa 39 記事

ウインズ合同会社 代表社員。風俗業界歴10年。店舗スタッフとして業界に入り、店長を経てオーナーまで経験しました。デリバリーヘルス、風俗エステ、メンズエステの3業態を実際に開業し、風営法の届出書類も自分で作成してきました。受付の電話を取り、キャストのシフトを組み、ドライバーを回し、月末の締めをやってきた立場から、店舗運営システム「彩艶 CYEN」を開発しています。現場で困ったことしか作っていません。