「今月はサイトの写真を入れ替えたのに、指名の動きが変わった気がしない」。そう感じたとき、手元に残っているのは受注が入ったか入らなかったかという結果だけではないでしょうか。誰がどのキャストのページを見比べていたのかという手前の動きは、記憶にも紙にも残りません。
CYENの会員サイトには、ログインした会員の動きを記録する会員アクセスログがあります。この記事では、何が記録されるのか、キャスト別アクセスランキングと会員ごとの閲覧回数をどう読むのか、そこからどんな施策を決められるのかを、店舗の管理画面に表示される項目に沿って説明します。
結果だけを見ていると集客の打ち手が決まらない
「反応があった気がする」で終わってしまう
サイトの改修やキャンペーンの効果を振り返るとき、多くの店舗が手掛かりにしているのは受注件数の増減です。ところが受注は、写真、キャッチコピー、出勤時間、価格、電話の出方といった多くの要素が重なった結果です。件数が上下しても、どこが効いたのかは受注の数字からは切り分けられません。
「反応が良かった気がする」で終わると、翌月も同じ勘で写真を入れ替えることになります。効いた施策を続け、効かない施策をやめる判断には、受注の手前で会員がどこを見ていたかという行動ログが要ります。
一般的なアクセス解析では顧客が特定できない
ページビューを数えるだけの一般的なアクセス解析でも、どのページがよく見られたかはわかります。しかし「どの会員が」という視点が抜けるため、施策が個別の接客につながりません。ページの人気度はわかっても、常連のAさんが最近ほかのキャストのページばかり見ている、という変化には気づけないわけです。
店舗の集客で効くのは、匿名の訪問者数より、会員登録まで済ませた顧客一人ひとりの関心です。会員の行動ログは、そこを読むためのデータです。
会員アクセスログに記録される3種類のできごと
記録の対象は、会員サイトにログインしている会員の動きだけです。記録されるのは次の3種類です。
- ログイン(login / member_login)— 会員がマイページにログインしたタイミング
- ページ閲覧(page_view)— マイページ(member_mypage)と、会員からの予約希望フォーム(member_reservation_form)を開いたタイミング
- キャストプロフィール閲覧(cast_profile_view / cast_profile)— どのキャストのプロフィールページを開いたか。キャストを特定した状態で残る
管理画面の「最新アクセスログ」には、日時、会員ID、会員名、イベント種別、ページ種別、キャスト名、閲覧ページのURLが新しい順に並びます。1件ずつ追うというより、昨夜のうちに誰か動いていたかを朝に眺める用途です。会員情報の最終アクセス日時も更新されるため、しばらく来店のない会員がサイトを開いた動きも拾えます。
キャスト別アクセスランキングの読み方
生ログのままでは判断に使えないため、管理画面の上部では過去7日間のキャストプロフィール閲覧を集計したランキングが表示されます。ここが分析の出発点になります。

閲覧回数と閲覧会員数は分けて見る
この表で大事なのは、閲覧回数と閲覧会員数が別々の列になっている点です。同じ50という閲覧回数でも、中身が「5人が10回ずつ」なのか「50人が1回ずつ」なのかで、打つべき手はまったく違います。
- 閲覧回数が多く、閲覧会員数が少ない — 一部の会員が繰り返し見ている状態。指名につながる直前で迷っている可能性があるため、出勤日の告知やメッセージでの後押しが効きます
- 閲覧回数と閲覧会員数がどちらも多い — 広く関心を集めている状態。ランキングページやトップのバナーで露出を増やすと効きやすい位置です
- 閲覧回数が少ない — 見られていないのか、見られたうえで離脱しているのかを切り分けます。まず写真とキャッチコピー、出勤の掲載状況から見直します
最終閲覧日時の列も見落とせません。同じ3回でも、今日の分か5日前で止まっているかで、いま動いている関心かどうかが変わります。
集計期間が7日であることを前提に読む
このランキングは直近7日間の集計です。写真の差し替えや新人の入店、バナー掲載の前後で表を見比べると、1週間単位で効果を追えます。週末だけ出勤するキャストは母数が小さくなるため、順位より閲覧回数の推移で見るほうが正確です。
同じ集計は会員サイト側でも使えます。ホームページと管理システムの連携によって、過去7日間のアクセス上位3名をアクセスランキングとしてサイトに自動掲載できるため、店舗側で順位を手作業で書き換える必要はありません。
会員ごとの閲覧回数から個別の施策を決める
ランキングが店舗全体の傾向だとすれば、その下にある「キャスト閲覧回数」は会員一人ひとりの関心の記録です。会員とキャストの組み合わせごとに、累計の閲覧回数と最後に見た日時が積み上がります。

ここまで見えると、施策は「全員に同じ案内を送る」から一段細かくなります。特定のキャストを繰り返し見ている会員には、その出勤が決まったタイミングで声をかけたほうが通ります。これまでと違う相手を見始めた会員は、好みが変わりつつあるサインです。
閲覧はあるのに予約希望が届いていない会員も見つかります。予約希望フォームまで開いて受注につながっていないなら、入力の途中で迷ったか、希望の時間が空いていなかったかのどちらかです。こうした相手には、空いている枠を具体的に示すほうが反応が返ってきます。
行動ログから決められる店舗の施策
読み方が決まったら、次は打ち手です。会員の行動ログから無理なく決められる施策を並べます。
- 写真とプロフィールの優先順位を決める — 閲覧回数が伸びないキャストから順に、写真やキャッチコピーを見直します。掲載項目の作り方はキャストのプロフィール掲載とギャラリー設計の考え方が使えます
- 出勤枠の調整材料にする — 閲覧が集中しているキャストの出勤が週1日しかないなら、枠を増やす相談の根拠になります
- 新人の露出を判断する — 入店直後は閲覧会員数が伸びているかどうかを見ます。伸びていなければ掲載位置の問題、伸びていて受注がなければ料金や出勤時間の問題と切り分けられます
- 個別の案内を送る相手を絞る — 閲覧回数の多い会員に、そのキャストの出勤日を知らせます
いずれも、数字を根拠に順番を決めているところが重要です。サイト全体の運用の流れは風俗店のホームページ制作と集客の進め方にまとめています。
導入前と導入後で変わること
| 観点 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 効果の振り返り | 受注件数の増減だけで判断する | 受注の手前の閲覧数と閲覧会員数で判断する |
| キャストの人気 | スタッフの体感と指名件数 | 過去7日間の閲覧回数と閲覧会員数の一覧 |
| 会員への案内 | 全員に同じ内容を送る | 閲覧履歴の多い相手に合わせて送る |
| 新人の立ち上がり | 受注が入るまで様子見 | 閲覧が伸びているかで掲載を早めに調整 |
| サイトのランキング | 手作業で順位を書き換える | 閲覧数の集計から自動で掲載する |
保存日数と個人情報の扱いを先に決める
行動ログは顧客の関心が残るデータなので、扱いのルールを先に決めておきます。CYENでは店舗設定にアクセスログ保存日数という項目があり、1日から365日の範囲で指定します。初期値は90日で、指定した日数を過ぎたログは自動的に削除されます。
長く残せば季節ごとの比較ができますが、保持する個人データは増えます。週単位の施策判断が目的なら90日で足ります。累計の閲覧回数はログ本体とは別に積み上がるため、保存日数を短くしても会員ごとの関心の記録は残ります。
画面に出る情報も絞られています。一覧に並ぶのは会員の表示名と閲覧したページで、電話番号や住所は含まれません。誰がこの画面を開けるかはスタッフ権限の設定で決まるため、店長だけが分析画面を見る運用にもできます。
よくある質問
会員登録していないお客様の動きも記録されますか
いいえ。記録されるのは会員サイトにログインしている会員の動きだけです。ログインしていない訪問者のページ閲覧は残りません。サイト全体の訪問者数を見たい場合は一般的なアクセス解析と併用し、会員アクセスログは指名や再来店につながる層の分析に使う、という役割分担が現実的です。
アクセスランキングの順位はサイトにも出せますか
出せます。過去7日間の閲覧数から上位3名を選ぶアクセスランキングを、会員サイトのページに掲載できます。対象になるのは在籍中かつ公開設定のキャストだけなので、退店したキャストが残る心配はありません。順位は集計から自動で決まるため、店舗側で並べ替える作業は発生しません。
ログが少ないうちから分析に使えますか
会員数が少ない時期は、順位よりも「どの会員が、いつ、誰を見たか」を個別に読むほうが役に立ちます。数十件の記録でも、久しぶりにログインした会員や、同じキャストを何度も開いている会員は見つかります。件数がまとまったら、週ごとの比較に切り替えるとよいでしょう。
会員の動きが見える状態を試してみませんか
キャスト別アクセスランキングと会員ごとの閲覧回数が、実際の画面でどう並ぶかはデモでそのまま触れます。自店の会員数でどこまで読めるかが気になる場合は、ご相談ください。
